【動物看護師執筆】犬コラム⑤ からだのしくみ

体温

犬の平熱は37.5℃~39.0℃くらいです。

人間に比べて高めですね。

目(視覚)

人間より視力が低く、0.2~0.3程度だといわれています。

視野は人間が180度なのに対し、犬は250~270度と広範囲を見渡すことができます。

優れた動体視力を持っているので、静止している物体よりも動きのある物体を捉えることが得意です。

犬の網膜には色を認識する力がほとんどなく、青~黄色にしか反応しないので、

青色と黄色、その中間色しか認識することができません。

猫と同様、タペタムがあります。網膜と脈略膜の間にある反射層のことで、これがあることで犬は暗いところでも目が利きます。

耳(聴覚)

人間の4倍もの聴力を持つといわれています。

人間には高すぎたり、低すぎたりして聞こえない音も犬には聞くことができ、

音源の方向を特定する能力も持っています。

また、犬の耳はよく動き、コミュニケーションの手段としても使われます。

立ち耳の場合、後ろにやや伏せた耳は友情のサインですし、

垂れた耳、後ろに完全に伏せた耳は恐怖や服従のサインです。

耳を立てている場合は攻撃のサインの可能性もあります。

鼻(嗅覚)

犬の感覚器の中で一番優れているのが嗅覚です。

人間の100万倍~1億倍ほどの嗅覚を持っているそうですが、

それだけ強く臭いを感じるという意味ではなく、人間が感じるよりもはるかに薄い臭いでも嗅ぎ分けることができるといった意味です。

犬の脳の中で、嗅覚から入るメッセージを分析する領域は人間の脳にある同じ領域の40倍もの大きさがあるとみられます。

嗅覚は犬の大きさやマズルの形にもよりますが、平均して2億個ほどの臭いの受容体を持っています。

一方、人間の受容体は500万個ほどです

口(味覚)

動物は、舌にある味蕾(みらい)という小さな器官で味を感じます。

犬は約1700の味蕾を持つのに対し、人間は約9000もの味蕾を持っています。

人間の歯は親知らずを抜くと28本ですが、犬の永久歯は42本もあります。

永久歯は一度抜けると生えてくることはないので、日々のケアが大切です。

爪の中には血管と神経が通っています。白い爪の子であれば、中にうっすらピンク色をした血管が見えます。

爪を切らないまま放置すると、血管と神経も一緒に伸びてしまい、爪を切るときに出血をし、痛い思いをすることになってしまいます。

また、巻き爪になって肉球に刺さってしまい、歩けなくなってしまうこともあります。

月に一回程度、爪切りをしてあげる必要があります。

肉球

裸足であるく犬にとって、肉球はさまざまな衝撃から守ってくれる靴底代わりになります。

また、大昔犬が狩りをしていた時、獲物にこっそり近づくため足音を消す必要があったため、肉球があるといわれています。

肉球にはたくさんの血管や神経が分布しており、人の指先と同様、触覚・圧覚・温度感覚・痛覚を感じ取ることができます。

犬は肉球を通して地面の状態を感知しています。

しっぽ

しっぽは、体のバランスを取るはたらきをしたり、寒い時に体を丸めしっぽで体を包んで体温低下を防ぐはたらきをします。

そして、コミュニケーション機能があります。

うれしい時はしっぽをぶんぶんと左右に振ったり、怖い時や不安な時はしっぽを下げて足の間にしまったり、攻撃態勢の時はしっぽがピンと立ちます。

しっぽには犬の気持ちがよく表れます。

こうして犬同士もコミュニケーションをとっています。