健康診断のススメ① 脾臓腫瘍

こんにちは。あっという間に10月になりましたね。気づけば当院も開業してから半年が経とうしています。

当院は開院当初から健康診断の大切さについて発信してきました。そして、愛犬・愛猫に健康診断を受けさせてあげたいと考えている飼い主様もたくさんいらっしゃり、この半年間に多くのワンちゃん、ネコちゃんが健康診断を受けてくれました。

その中で、何かしらの異常が認められた子はなんと約8割でした!経過観察や生活指導ですんだ子もいれば、早期に治療を開始することができたおかげで一命をとりとめた子もいます。

今回は当院の“わんにゃんドック”で病気を早期発見することができた症例を紹介したいと思います。

“わんにゃんドック” についてはこちら

脾臓の腫瘍は破裂する前に発見してあげよう

10歳のコーギーさん。もうシニア世代ということもあり、半年に一度健康診断を受けています。

元気いっぱい、食欲旺盛で気になる症状は全く無い健康状態でしたが、今回受けた“わんドック”の腹部エコー検査で直径約3cmの脾臓腫瘤が発見されました。

脾臓という臓器はとても血流が多いため、エコー下での細胞診(針を腫瘤を刺して細胞を取ってくる検査)による診断は出血のリスクがあります。そのため、確定診断には外科手術(脾臓全摘出)による病理組織検査が必要となります。(リンパ腫や肥満細胞腫などの、病変がびまん性に及んでいる場合には細胞診が有効なこともあります。)

また脾臓の腫瘤を放置すると腫瘤が破裂し出血するリスクもあるため、飼い主様と相談し脾臓全摘出による診断・治療を行うことにしました。

 

以下に手術中の写真が出てきます。苦手な方はご注意下さい。

摘出した脾臓の中央部に大きな腫瘍が見られます。

病理組織検査は良性の腫瘍でしたので、この摘出をもって治療は終了となりました。術後の経過はとても良好です。

健康診断により早期発見を行うことができ、速やかに脾臓を摘出することができたので脾臓腫瘤破裂による腹腔内出血を防ぐことができました。